メールでお客さんの記憶を新鮮に保つ

新規のお客さんに接客する時、可能ならばメールアドレスを聞いておいた方が良いでしょう。

なぜならば、そうすることによってお礼のメールを送ることができ、それが非常に効果的だからです。

人間の記憶は頼りにならない

フリー客が来店すると、お店はそのお客さんが気に入るキャバ嬢を見つけられるように、何人ものキャバ嬢に接客させるようにします。

キャバ嬢一人当たりの接客時間は5~10分といったところでしょうか。

お客さんからしてみれば、キャバ嬢が目まぐるしく入れ替わることになり、余程印象深くなかったキャバ嬢のことは忘れてしまうことでしょう。

お礼のメールは翌日の昼ごろに送るのが良いでしょう。

昨日はありがとうございました。二日酔いにはなっていませんか?

などといった簡単な内容でいいでしょう。

このような簡単な内容を定期的に送りつづけていれば、お客さんに覚えてもらうことができ非常に効果的です。

人の記憶は思いのほか頼りにならないもので、そうした工夫がなければすぐに忘れてしまうのです。

人間の記憶力の弱さは科学的にも証明されているものです。

エビングハウスの忘却曲線というものを知っている人もいるかも知れませんが、この心理学者ヘルマン・エビングハウスによって、人間は時間の経過とともに記憶が消えていくことが証明されています。

被験者になにかを覚えてもらい、時間の経過とともに記憶が消えていく様子を実験した結果、

  • 1時間後には56%を忘れていた
  • 1日後には74%を忘れていた
  • 1か月後には79%を忘れていた

という結果が得られたのです。

一時間で半分以上、一日で7割以上を忘れてしまうのです。

もちろん、この実験での被験者はシラフの状態で実験を受けているため、キャバクラでお酒を飲んでいるお客さんは忘れるスピードはもっと速くなると思います。

お客さんにアドレスを聞いていなかった場合、次回の来店で「この前はありがとうございます!」などと接客することになるのでしょうが、「この子だれ?」となってしまう可能性が非常に高いです。

そうならないためには、翌日にお礼のメールを送り、その後も定期的にメールを送り続けることによって記憶を新鮮な状態で保持してもらい、お客さんの記憶に自分の存在を刷り込むことが大切なのです。

 

 

記憶を定着させるとメールが活きる

普段からメールを送っておくと、お客さんの記憶は定着します。

そうすると、営業メールの効果もぐんぐん上がってきます。

キャバクラでよく見られることですが、イベントなどの際にあるキャバ嬢が営業メールを送るとたくさんのお客さんが集まるのに対し、あるキャバ嬢が営業メールを送るとほとんどお客さんが集まらないという事があります。

この違いは、ひとえに普段からメールで記憶を新鮮に保つようにしているかどうかにかかっています。

頻繁にメールでやりとりしている子から

今度コスプレ・イベントがあるんだけど、どんな衣装でいこうかな?

とメールがあれば、お客さんは行きたくなることでしょう。

しかしほとんどメールをしない子から、最後のメールから1か月後にいきなり

お久しぶりです。今度コスプレ・イベントがあるのですが、お店にいらっしゃいませんか?

と言われたならば、返事をしないお客さんがほとんどでしょう。

売れているキャバ嬢は毎日のようにメールを送っているため、お客さんにとってはメールでのコミュニケーションが生活の一部になっています。

キャバ嬢がお客さんへ関心を向けているのですから、お客さんもキャバ嬢に関心を向けることになり、イベントの案内などを送ればそのイベントにも関心を向けることでしょう。

これはお客さんとキャバ嬢の関係だけではなく、人間関係全般に当てはまります。

頻繁に交流がある相手とは会いたくなるものなのです。

 

 

毎日メールをすると指名が増える

売れていないキャバ嬢は、真剣に取り組んでいないため定期的にメールを送ることを怠ります。

そのようなキャバ嬢が、イベントだからと言ってここぞとばかりにメールを送ったところで、お客さんからすれば単なる営業メールにしか見えません。

もっとも、たまにしかメールがなく、そのたまのメールが全て営業メールのキャバ嬢など、もうお客さんからしてみれば記憶にない可能性も高いです。

もはや、メールをまめに送るのはキャバ嬢の仕事の一部と言っていいでしょう。

たしかに、勤務外でやらなければならないことではありますが、勤務外での気遣いだからこそお客さんに喜ばれるのです。

毎日のようにお客さんを気遣うメールを送っているキャバ嬢は、その努力の結果が目に見えて現れます。

指名が増えるのです。逆に、バイト感覚でキャバ嬢をしており、勤務中だけ接客してそれ以外は全く何もしないというキャバ嬢は、指名もなかなか増えていきません。

お客さんがファンになることもありません。

そんなキャバ嬢も、きちんとメールする様になれば指名は増えていき、ファンも増えていきます。

もし今あなたがキャバ嬢としてうまくいっていないならば、できるだけたくさんのお客さんにメールアドレスを聞き、聞いたお客さんに毎日気遣うメールを送ってみてください。

もちろん、お店での接客も大切ですが、お店の内外での気遣いがどちらもできるようになれば、かならず売れっ子になることができます。

かわいい子が売れていないことがありますが、多くの場合はメールでの気遣いができていないのです。

これをコツコツと実践すれば、数か月のうちに売れっ子になることができるでしょう。

お客さんは、女の子の気遣いに対してお金を払っているのです。

毎日メールを送るとなると、内容を考えるのに苦労するように感じられるかもしれません。

しかし、それほど難しいものではありません。

難しいのは最初だけで、毎日メールすることが習慣になればお客さんが楽しめる内容が自然と思いつくようになります。

難しく感じる最初のうちは、以下の例文を参考にしてみると良いでしょう。

今日からまた1週間が始まるね。お仕事がんばってね。

(月曜日の朝に送る)

お仕事お疲れさま。今からお昼休みかな?私はこれから買い物にいってくるよ。

(昼ごろに送る)

寝てたらゴメンね。さっき仕事が終わった!酔っぱらっちゃった。

(夜中に送る)

※夜中に送るメールは相手を選びましょう。

翌日も仕事なのに夜中のメールで起こされると怒るお客さんもいますし、所帯持ちのお客さんは家にいるときは送らない方がよいでしょう。

今日もお仕事頑張ってる?私は最近疲れが取れなくてちょっと元気ないかな。○○さんも体調崩さないように気を付けてね。

(気遣いのメール)

やっと一週間終わるね。お疲れさま。もう飲んでるころかな?私も酔っぱらいたい気分だな。お仕事いってくるね!

(金曜日の夜、出勤前に送る)

今日はお店がお休みでゆっくりしてるよ。疲れがたまってるからとにかく休むつもり。○○さんもお休み?ゆっくり休んでね。

(日曜日に送る)

こういったメールが毎日送られてくると、お客さんはあなたの虜になることでしょう。

もっとも、毎日規則的に送るわけではありません。

決まった時間に送っていると、業務的な印象を与えてしまいます。

そのため、時間は縛りを設けずに迷惑にならない程度に送ります。

そして、毎日きっちり送ることも大切ですが、週に1回くらいはメールを送らない日を設けましょう。

そうすることで、お客さんはメールがもらえなかったことで少しの飢餓感を覚えます。

毎日メールがある状態に飽きさせないために有効です。

 

 

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