どうせ働くなら大きな店の方が安心、とか、小さな店の方が指名が取れる、など、お店選びもさまざま。
小さなキャバクラ店はすぐに潰れてしまいそうな感じがしますが、実際にはそうではないのです。
小箱でも潰れない理由を見てみましょう。
なぜ小箱キャバクラはつぶれないのか
水商売にも色々なお店がありますが、店舗数は20万弱という驚異的な数字に上ります。
他の業種における店舗数と比べるとかなり多いです。
しかし、その全てが昨今のキャバクラドラマに見られるような大きなお店かというと当然そんなことはなく、ほとんどのお店が少人数で経営されている小さなお店です。
長引く不況の影響で、色々なお店が経営難に陥っています。
大企業に仕事が集中していることも影響しており、小さい会社はどんどん潰れています。
では、小さなキャバクラもたくさん潰れているのかというと、そんなことはありません。
水商売のお店は小さな店舗でもかなりしぶとく生き残っています。
では、なぜ小さなキャバクラ店はつぶれないのでしょうか。
それは簡単な理由で、キャバクラではキャバクラにしかないものを売っているからです。
他の業種で小さな会社が潰れていますが、そのような会社では物を売っています。
物には個性はありません。
しかし、キャバクラではキャバ嬢が商品です。
キャバ嬢は一人ひとりがみんな違う個性を持っています。
お気に入りのキャバ嬢とお酒を飲みながら会話をするためには、そのキャバクラに行くしかありません。
これは飲食店と一緒ですね。
自分が大好きな味のラーメンを食べるには、その味を提供してくれるお店に食べに行くしかないのです。
だから、味のよい飲食店は小さなお店でも、不況の中で生き抜くことができます。
キャバクラ店が生き残る理由はそれだけではありません。
もう一つの理由は、キャバクラ店がビジネスにおけるワン・トゥー・ワン・マーケティングをしているからです。
ワン・トゥー・ワン・マーケティングの代表的な業種と言ってもいいでしょう。
このマーケティング方法は、他のマーケティングとは大きな違いがあります。
簡単に言うと、集団を相手にしたマーケティングか、個人を相手にしたマーケティングかということです。
ワン・トゥー・ワン・マーケティングはその名前の通り、個人相手の商売です。
個人を大切にし、長期間にわたって良い関係を築こうとします。
大箱キャバクラには売れっ子キャバ嬢もいますし、たくさんのキャバ嬢が在籍していますが、1人が相手できる人数には限りがあります。
客から見れば、100人の指名客を抱えているキャバ嬢よりも、10人しか指名客を抱えていないキャバ嬢の方が自分のことをよく覚えてくれて嬉しく思うことも多いのです。
また、客はお酒を飲むと、アルコールに理性を奪われるため、直感で楽しいお店を選びます。
客は、自分のことを覚えてくれているキャバ嬢が在籍する、思い出のある楽しいお店を選びます。
つまり、馴染みのある小さなキャバクラに行くのです。
最近では、色々な業種でワン・トゥー・ワン・マーケティングが取り入れられていますが、キャバクラでは昔からこれが基本です。
在籍するキャバ嬢の個性を生かし、客一人ひとりに個別に対応していきます。
そのため、客はよろこび度々来店してくれます。
これが、小さなキャバクラ店が潰れない理由です。