最近ではそれほど教育熱心ではないお店が増えているため、キャバ嬢たちはどうすればお客さんをより満足させられるかを手探りで学んでいくことが多いようです。
このサイトを見ているキャバ嬢の中には、お店が教えてくれないから自分で勉強しているという人がいることでしょう。
キャバ嬢の苦労
キャバ嬢が苦労することには色々ありますが、そのうちのひとつに初めて話すお客さんとの会話の進め方がわからないというものがあります。
場内指名や最初の本指名をされたとき、あるいはヘルプとして初めてのお客さんについたときなどがこれにあたります。
フリー客への接客の際には、5~10分というごく短い時間しか接客できないため、中身のある会話をすることはできず、とにかく指名にこぎつけるために好印象を与えることに注力します。
しかし、いざ場内指名や本指名を受けたとしても、楽しく会話することができなければお客さんは「指名する子を間違ったかな」と思ってしまいます。
本稿では、このようなまだ親しくないお客さんとどのようにして会話を進めていくかを紹介していきます。
YESを引き出してネタ振りの成功率を上げる
会話はキャッチボールと言われますが、キャバクラにおいてはダンスを当てはめた方がより適当でしょう。
ダンスではキャッチボール以上にお互いの息が合っていなければなりません。
場内指名や最初の本指名やヘルプによってはじめてお客さんと色々な話をする場面になった時は、最初はお客さんのことを知るために、お客さんのリードで踊るようにして息を合わせることに集中してください。
こちらから先走って会話を進めようとすると、お客さんによっては「調子が狂うな」と思ってしまうかもしれないからです。
この時の会話では、あれもこれもと思うとうまくいかないため、まずはひとつだけ目標を設定するのが良いでしょう。
それはお客さんに会話のネタを振ることです。
お客さんにうまくネタを振ることによって、会話のきっかけをつかむことができます。
しかしネタと言っても、そもそもどのようなネタを振ればよいのかわからないという人も多いことでしょう。
まずはそのテクニックを身に着ける必要があります。
ネタ振りの成功率をテクニックによって高めることができれば、そのテクニックを知らずネタ振りの成功率が低いキャバ嬢に大きな差をつけることができます。
キャバクラに来たお客さんは、男性スタッフに案内されて席に着きます。
そこへキャバ嬢たちが向かい、お客さんとのコミュニケーションが始まります。
多くの場合、「いらっしゃいませ」と挨拶をしておしぼりをわたし、飲み物を作るという流れになります。
ここから勝負は始まっています。
まだネタ振りの段階ではありませんが、ネタ振りの成功率を上げる働きかけはここから始まるのです。
例えば、売れるキャバ嬢は以下のような流れで会話を行います。
水割りでいいですか?
うん。
(水割りをつくる)
どうぞ。
ありがとう。
(お客さんが飲む)
私もいただいていいですか?
いいよ。
一見、何の変哲もないやり取りです。
しかし、ここには仕掛けがあります。
それは、「YESセット」という仕掛けであり、これはお客さんに「YES」のメッセージを3回以上発信させるように仕向けるというものです。
「うん」「ありがとう」「いいよ」という3回のメッセ―ジを受け取っていますが、二番目の「どうぞ」のメッセージは場合によっては言わなくても良いものかもしれませんが、YESの回数を稼ぐためにあえて言っているのです。
お客さんは3回以上のYESを言うことによって、場の雰囲気や会話の流れが肯定的なものになります。
肯定的な雰囲気や流れができると、お客さんはその後の会話でそれほど「YES」と思わないことでもなんとなく「YES」と答える傾向が生まれ、肯定的な雰囲気と流れがさらに強くなっていきます。
つまり、無意識のうちにお客さんがあなたを肯定するように仕向けるという事です。
お客さんはあなたと踊るダンスが肯定的で楽しいものであると感じるようになります。
YESセットは色々な場面で使うことができます。
例えば、お客さんから名刺をもらったときなどはチャンスです。
下のお名前は○○と言われるんですね。
うん。(YES)
○○会社にお勤めなんですね。
そうだよ。大学を卒業してからずっとこの会社だよ。(YES)
だから営業部長になれたんですね。
うん。もっと頑張って上に行きたいと思っているよ。(YES)
お客さんから名刺をもらう機会がしばしばありますが、そのようなときにこのテクニックを知らなければYESを引き出せないことも多いでしょう。
しかし、自分からYESを引き出すように会話を進めていくと、お客さんの無意識に訴えかけることができます。
ネタ振りを始める前には、積極的にYESセットを活用してネタ振りの成功率を上げていきましょう。
ネタを振ってみよう
YESを引き出して肯定的な流れができたならば、会話のきっかけをつかむためにネタ振りを始めて構いません。
どのようなネタを振るかについては、まずは無難なものから振っていくべきです。
無難なネタはお客さんによって多少の例外はあるものの、外見によるものが無難です。
キャバクラに遊びに来る男性は、女性にモテたいという意識を強く持っていることがほとんどですから、身なりを整えていることが多いものです。
腕時計、靴、スーツ、ネクタイ、カフスボタン、ネクタイピン、ワイシャツ、ポケットチーフなど色々なところにこだわりが表れています。
そこで、ブランドなどをチェックしてネタを振ると、会話のいいきっかけになります。
例えば、お客さんが高そうな腕時計をしていたら、あなたに腕時計に関する知識がほとんどなくても高そうな時計だということはなんとなくわかるものでしょうから、
その時計、さっきから気になっていたんですけど、高そうですね。金ですか?
うん、純金だよ。ロレックスのヨットマスター。
すごい!純金なんて触ったことないです。
持ってみる?
(お客さんは腕時計を外してキャバ嬢の手のひらに乗せる)
重~い!!
そうでしょ。
というように会話を進めることができるのです。
この先、
「おいくらくらいするんですか?腕時計って高いですよね」
「腕時計はお好きなんですか?」
「形とかブランドにこだわりはあるんですか?」
などと会話を広げていくことができます。
お客さんは好きだからこそ身に着けている可能性が高いですから、得々と話をしてくれるでしょう。
お客さんのこだわりポイントにうまくネタを振ることができれば、会話を長く続けることができます。
あなたが知らないことだらけの内容であっても臆することなく、素直に知らないことを認めて質問をし、お客さんが話すのを促していけばいいのです。
「ネタ振りがわからない」と悩むキャバ嬢は多いものですが、そのようなキャバ嬢はまずネタ振りの成功率を高める「YESセット」を心がけてみてはいかがでしょうか。