キャバ嬢がフリー客につき、見事指名客としてゲットしたならば、次は指名を継続維持していくための努力が求められます。
フリー客の心をつかんで離さない営業ができるキャバ嬢は売れっ子になることができます。
そのためには、指名客になった客と関係を深めていくことが大切になります。
これはなにも恋愛関係とか肉体関係に至るという事ではなく、来店と指名を継続するという事です。
同伴やアフターの真の効果
どのような売れっ子キャバ嬢でも、生まれて初めてキャバ嬢になった時は指名客は一人もいないものです。
しかし、そんなキャバ嬢も仕事を通して接客や営業について学び、少しずつステップアップして行き、フリー客を指名客にする方法や、指名客を維持する方法をも学んできたのです。
では、その方法とはいったいどのようなものなのでしょうか。
指名客との関係を深めるにあたっては、アフターはそうでもありませんが、同伴をすることはお店からも推奨されます。
これは、来店客を事前に確保できるためお店にとって都合が良いという事もありますが、それ以上に一緒に食事をすることで客とキャバ嬢がより親密になり、お店にとってのヘビーユーザーになってくれる可能性も高まるからです。
経済においては昔から「80:20の法則」という法則が知られており、これはお店の売上の80%は20%のヘビーユーザーがもたらすものだとする法則です。
したがって、お店としては売上の底上げのためにはヘビーユーザーの増加が必要不可欠であり、同伴はキャバ嬢が客に営業をする貴重な機会であり、その可能性を高めるものなのです(このほか、同伴するキャバ嬢が売れっ子キャバ嬢であった場合には、売れっ子キャバ嬢を確実に出勤させるという効果もあります)。
同伴やアフターは、キャバ嬢と客が健全な疑似恋愛を意識する良いチャンスです。
なにしろ、客はお気に入りのキャバ嬢を指名することを楽しみに来店するわけですが、お店の滞在時間すべてにそのキャバ嬢の接客を受けられるわけではありません。
もしそのキャバ嬢が他の客からも指名を受け、1時間の間に指名が5本入っていたとすれば、指名客に順番についていき、一人当たり12分の接客となるのです。
しかし雑時間や新規指名獲得のための営業活動を含めると、純粋に一人当たり12分とはならず、10分未満となることでしょう。
そのキャバ嬢による接客を目的に来店しているのですから、数分の接客のためにお金をセット料金を支払う事となり、非常に高くついてしまいます。
それに対し、費用対効果の点では同伴やアフターはお気に入りのキャバ嬢を独り占めできるのですから、ポイントは高くなります。
さらに言うならば、同伴やアフターではお店の目もありませんから、キャバ嬢は素の自分を出すことができます。
これは、ビジネスマンが接待ゴルフをするときに、スーツ姿とはまたちがう素の自分をさらけ出せるのと同じことです。
同伴でも客はキャバ嬢の私服姿を見ることでき、お店では見られない一面を見られることから距離を縮める効果があります。
同伴やアフターではキャバクラという箱の外ですから、客とキャバ嬢は二人きりで過ごし、二人だけの会話を楽しむことができます。
だからとって口説こうと考える客もあまりいないもので、お店の会話の延長線上のような話や、もっと世間話的な会話を楽しむことになります。
そして、客はキャバ嬢により親近感を抱くようになり、ヘビーユーザーへと近づいていくのです。