接客中にどのようなしぐさをするか、考えたことはあるでしょうか。
しぐさにあまり注意を払わないキャバ嬢も多いのですが、客は意外としぐさを見ているものです。
しぐさひとつで「かわいいな」とか「守ってあげたいな」と思ってしまうのです。
しぐさを気にかけることによって客の心をつかむことができるようになります。
自分の一番かわいい顔は?
私の知っているあるキャバ嬢は非常に写真写りがよく、客によく写メ付きのメールを送ることで人気となっています。
自撮りではなく他人から撮ってもらった写真であり、どれも可愛く映っています。
また、多くのカメラマンから撮られるコスプレイヤー、ファッション雑誌のモデル、グラビアアイドルなども、どれも非常にきれいにあるいは可愛く写っています。
これはどうしてでしょうか。
筆者は蛯原友里の顔が素敵だと思いますが、彼女は写真で見ると彼女はいつも同じ顔をしていますね。
これは、自分が一番かわいい顔、魅力的に見える顔を知っているからです。
カメラで撮影する時にいつでもその顔になれるからこそ、よい写真が撮れるというわけです。
そのような顔は自然に身に付くものではなく、研究の結果身に付いたものです。
正面から見たときにはどの表情が一番いいか、右斜め45度からではどうか、左斜め45度ではどうかなど、毎日のように鏡を見ながら自分の顔を研究しておき、いつでも可愛く写ることができるようにしているのです。
これは、写真写りに限った話ではありません。
キャバ嬢が接客する時にも使うことができます。
「自分が一番かわいい笑顔はどんな笑顔?」と聞かれたとき、甘えるような笑顔なのか、さわやかな笑顔なのか、普段から研究していない人にはわからないでしょう。
怒った顔でも、可愛く見える怒り方をするのか、半ば困った顔をするのか、色々な表情があると思います。
それを研究していつでもかわいい表情をつくることができれば、客を確実に魅了することができます。
適切なタイミングで自然とそれらの表情がでるように練習しておくことが大切です。
男性は表情が豊かな女性を好むものです。
意識する・しないにかかわらず女性の表情の変化には敏感であり、魅力的な表情をたくさん持っている女性には弱いのです。
人気のキャバ嬢たちはどのように表情を研究しているのでしょうか。
使う道具は鏡だけです。
以下で見て行きましょう。
いくつの笑顔を持っている?
笑顔をいくつ持っている?と聞かれても、一つしか持っていないと答える人が多いでしょう。
しかし、それは今まで笑顔の種類を意識したことがないからであって、本当は色々な笑顔を持っているものです。
アハハと声を上げて笑う笑顔、にっこりする笑顔、作り笑いの笑顔、愛らしい動物などと触れ合う時の笑顔、好きな男性に見せる笑顔などすべて違うものです。
それぞれを研究して一番魅力的な笑顔を探っていきます。
まずは鏡を見て笑顔を作ってみましょう。
特に注意するのは口と目です。
口は開けすぎていないか、目はどんな感じか研究し、自分が一番かわいいと思える笑い方を考えていきます。
最初は、客が来店した時や送り出すときにみせるスタンダードな笑顔を作った方が良いでしょう。
もちろん、上記の通り笑い方には色々あります。
これらの複数の笑い方をそれぞれ魅力的なものに変えていきます。
自分に一番合う笑顔を見つけたならば、次はいつでも自然にその笑顔を出せるように練習を積み重ねていきます。
これは習慣づけるのが一番早いでしょう。
歯磨きの時に練習する、化粧の時に練習するなど、鏡のあるところで練習する習慣を付けていけば、いつしかその笑顔がスタンダードになり、いつでも自然に出るようになります。
「守ってあげたい」と思わせる困り顔とは
笑顔も男性を魅了する表情ですが、困った顔も男心をくすぐる表情です。
困った顔に魅力を感じると言えば「なんで?」という声が上がることが多いのですが、これにはきちんとした理由があります。
男性というのは本来女性を守りたいと思うものであり、これは男は外で狩りをして女性や子供を食べさせ、外敵があれば戦って女性や子供を守ることが遺伝子に刻み込まれているからです。
そのため、男なら誰しも「守ってあげたい」「助けてあげたい」という気持ちを潜在的に持っており、きっかけさえあればそれをひき出すことができます。
そのきっかけとなるのが困った表情です。
魅力的な困り顔をみると、男性は「この子を守ってあげなきゃ」という気持ちになります。
そのため、可愛い困り顔を持っている女性は魅力的なのです。
男性から「守ってあげたい」という心理を引き出していれば、同伴ノルマが解消できない時や指名がつかずに困っているときに助けを求めることもできるでしょう。
ここでも鏡を見て、困り顔を研究します。
困ったことをイメージして困った顔を作ってみてください。
普段、自分の困り顔をまじまじと見ることはないため、魅力的な顔を作るのが難しい人もいるでしょうが、口の形を変えたり、目を細めたり、眉の角度を工夫したりすることで可愛い困り顔を作っていきましょう。
また、困り顔を作るのが難しい人は、できるだけ魅力的な困り顔を作ったうえで、人差し指を顎に当てるといった困ったしぐさを追加することで、可愛い雰囲気を演出することができます。
寂しそうな顔を見に付ける
非常に効果的な表情と言えば、寂しそうな表情です。
お気に入りの女性から寂しそうな顔をされて無視できる男性は少ないでしょう。
寂しそうな顔を持っているキャバ嬢は強いです。
例えば、客がそろそろ帰ろうとしたときに「もう帰るの?」と寂しそうな顔をするのです。
その表情が魅力的であれば、客はついつい延長したくなることでしょう。
寂しそうな表情を作るポイントは目です。
つぶらな瞳で寂しそうに見つめられると、男性は何でも許したくなります。
これはぜひとも身に付けてください。
これも鏡を見ながら、寂しい場面をイメージして研究していきます。
喜びを伝える表情としぐさ
指名されたキャバ嬢が席に着くときの表情としぐさは非常に大切です。
客は高いお金を支払ってお気に入りのキャバ嬢に会いに来ているのですから、そこで表情やしぐさによって拍子抜けさせるわけにはいきません。
表情やしぐさが与える影響は大きいのです。この時に客の心をつかむのは、「うれしくてたまらない」と喜びを伝える表情としぐさです。
イメージとしては、ほかの客に指名されるよりも、その客に指名される方が嬉しい、あなたが一番嬉しいと思わせるようなイメージです。
満面の笑みを見せ、席に着くと客に密着するように体を寄せて「○○さん、きてくれて嬉しい!」と言うのです。
これがあればこそ、客は「来てよかった」と思うことができるのです。
ほかにも、通路を歩いている時などに客と目が合うことがありますが、その際には他の客に気づかれないように笑いかけるのも大切です。
これも、その人が来店してくれたこと、目が合ったことに対する喜びを伝えるためのものです。
たったそれだけのことですが、客はそれだけで親近感がわいてくるものです。
自分が特別な存在であると錯覚してキャバ嬢にますますハマっていくことになります。
このほかにも、他の客を見送る際に指名客とエントランスで鉢合わせした場合にも、ほかの客には気づかれないようにすれ違いざまに背中をつついたりすると、これも来店してくれたことへの喜びを伝えるものであり、非常に効果的です。
このように、喜びを伝える表情としぐさは汎用性も効果も高いものです。
しかし、注意すべきことがあります。
それは、絶対に他の客にばれないようにするという事です。
キャバ嬢には複数の指名客がいるのですから、もしそのような行動を知られてしまえば「あの子はあの客と恋仲じゃないのか?」と思われてしまったり、「俺だけに特別にしてくれてると思ったら、皆にしてるのか」と思われ、失望や怒りを買うことになります。
そうなれば客離れは必至でしょう。
そのため、あまり多用せずにここぞというところで使う必要があります。
この時の表情やジェスチャーのイメージは、「自分の職場に彼氏が様子を見に来てくれた」というイメージです。
キャバ嬢として彼氏がいることを知られるわけにはいきませんが、それでも無視することはできずにこっそり笑顔を向けたり、背中をつついたりするといった感じです。
このようなイメージでうまく使えば、きっと効果を実感できるでしょう。
効果的なしぐさ7選
以上が効果的な表情をまとめたものです。
しかし、表情だけではまだ不十分です。
しぐさも重要なものであり、しぐさを身に付けることで不十分な表情を補うことができます。
また売れっ子キャバ嬢たちはどちらか片方ではなく表情もしぐさも魅力的なものです。
「ただいま」アピール
指名が重なっている場合には複数の席を回らなければならないため、せっかく指名してくれた客の席をいったん離れなければなりません。
そして、時間が許せば再度その席に帰ってきます。
このときのしぐさが重要です。
この時、客は「やっと帰ってきてくれた」と思っていることでしょうから、この気持ちにシンクロさせて「ただいま!」という気持ちで接するのです。
その客の隣に早く来たかったと言わんばかりに喜びの表情を浮かべながらくつろいだしぐさをするのです。
「ふー、やっと戻ってきたよ」といいながらソファーにもたれるなどしてくつろいだ様子を見せるほか、笑顔で「ただいま!」と言った後に「やっと帰ってこれた♪」と客の手を取るしぐさをするのも効果的です。
このようにすれば、客は自分の席がキャバ嬢にとってくつろげる空間、プライベートな空間であると思います。
「他の客は仕事として気を張っているけど、俺とは仲がいいからくつろげるんだな」と思うことになるのです。
指名客の席に戻ってくるときに普通に戻るか、このように工夫して戻るかによって大きな違いが現れます。
客の膝に手を乗せる
上述のような、客の背中をこっそりつつくようなことを客は喜びます。
客はスキンシップが好きなのです。
やはり男性ですから、いくらかはスケベ心があってキャバクラに来ている人がほとんどです。
手をつなぐ、背中をつつくといったささいなことでも喜びます。
ここでお勧めしたいのは、話しながら膝に手を置くという行為です。
このしぐさは数あるスキンシップの中でもソフトなものですが、客はこれだけでも親近感を抱くものです。
とはいっても、ずっと置きっぱなしにする必要はありません。
良いタイミングでそっと手を置き、数秒で話すようにしましょう。
腕を絡ませる
客の腕に自分の腕を絡ませるという方法もあります。
この方法は、膝に手を置くよりも濃いスキンシップとなるため、ある程度付き合いが長く親密になった客にやってみると良いでしょう。
客との親密度はより高くなり、客は特別な関係になったように錯覚します。
これも膝に手を置くのと同じで、ずっと腕を絡ませ続けるのではなく、タイミングを見計らってちょっと腕を絡ませ、また元に戻るだけで構いません。
客の肩に頭を乗せる
すこし酔っぱらっている時、彼氏の肩に頭を乗せて「酔っぱらっちゃった」とやったことはありませんか?
これは客にやると効果抜群です。
客はドキドキとしてしまうことでしょう。
特に、口説き目的で来店している客の中には、このようなことをされるとそれだけでドハマりしてしまうことも珍しくありません。
また、酔っぱらっていない時でも「昨日あんまり寝てないんだ~」といって同じしぐさをしてもかまいません。
相手の手を握って自分の膝に置く
これは高度なスキンシップになります。
お気に入りの子の手を握るだけでもうれしいのに、膝に手を置くことができるのです。
特に足をいうパーツに性的要素を見出す男性は多いものですから、このように膝に手を置くだけでかなり嬉しくなってしまうものです。
また、キャバ嬢にお触りしようとするマナーの悪い客のお触りを防止するためにもこの方法を使うことができます。
座り方のテクニック
席に着くときには、座り方によって親密度をコントロールすることができます。
座り方としては普通に座ることはテクニックでも何でもないため除外するとして、浅く座る方法と深く座る方法があります。
この二つの方法を使い分けることによって、相手の受ける印象を変えることができます。
ソファーに浅く座る時というのは、必要となればすぐに立って動いたり、テーブルの上を片付けたりしていくための構えた座り方です。
そのため、客も構えている印象を受け、親密感を抱くことはありません。
一方、ソファーに深く座ると即座に機敏な動きをすることは難しく、くつろいでいる時の姿勢になります。
そのため、客もくつろいでいる印象を受け、親密感を抱くことになります。
これは、どちらが良いというものではありません。
タイミングを見て、ケースバイケースで使い分けなければならないのです。
上記の書き方では、親密感を与えるために深く座った方がよいと思えるかもしれません。
しかし、深く座ればお酒を作ったり、灰皿を交換したり、グラスの水滴を拭いたりという基本的な接客をこなすのに不便になります。
そのため、終始深く座っていたのでは、くつろいでいるというよりは真面目に接客していない印象になってしまいます。
やはり基本的な接客はしなければなりませんから、基本的には動きやすいように浅く座って置き、タイミングを見て好ましいと思う時にだけ深く座って親近感を与えるようにしましょう。
送り出すしぐさ
楽しい時間が終わり、会計が済めば客のお帰りとなります。
お店の外までキャバ嬢に見送られながら、名残惜しそうに帰っていきます。
また友達と飲んでいた場合には、楽しいテンションのまま「ラーメンいこう!」などと言っているかもしれません。
キャバクラにすっかりはまってしまった人は、次はいつこようかとスケジュールに思いを巡らせているかもしれません。
なんにせよ、楽しく飲んだならば、その楽しい気持ちが続いてこそ、「また行こう」と思うようになります。
そのため、楽しい気持ちのまま帰ってもらうためにも最後の送り出しは大切です。
接客が終わったからと言ってまだ気を抜くことはできないのです。
しかし、これもバランスが大切で、送り出しに時間をかけすぎてはいけません。
キャバクラは時間によって料金が発生するシステムであるため、ほかの客の迷惑にならないようにしなければならないのです。
丁寧なお店になると道路になるまで見送りをしますが、店内の客に迷惑をかけないために入口かエレベーターまでの見送りとしているお店もたくさんあります。
では、送り出しの時にはどのようなしぐさをすべきなのでしょうか。
それを考えるにあたっては、あなたのお店の送り出しの様子を思い浮かべてください。
客にかばんやコートを渡し、見送りの場所に行くまででどこかポイントになるところがあるはずです。
そのポイントに至ったところで、最後のダメ押しとして言葉をかけたり、しぐさをするのです。
そうすれば、客はあなたにより大きな魅力を感じて次回もまた来店してくれるようになります。
この時のしぐさは、感謝の気持ちが伝わればいいのであまり凝ったものでなくて構いません。
例えば、エレベーターまで見送るならば、エレベーターまで腕を組んで歩くと良いでしょう。
また、ほかの客から見えないところで、耳元で「今日はありがとう、うれしかった」とささやけば、客はメロメロになってしまいます。
このほか、あらかじめメッセージカードを用意して置き、「さっき書いたの。後で読んでね」と渡すのも効果的な方法です。
メッセージカードといっても、
「 さん、いつもありがとう。 さんに会うと楽しい時間を過ごせるので嬉しいです。これからもよろしくおねがいします」
という手書きのカードをあらかじめたくさん用意しておき、空白部分に客の名前をさっと書きこんで渡すようにするのです。
こうすることによって、たくさんの指名客に、あたかも特別にメッセージカードを送っているように送ることができます。
ちなみに、メッセージカードは毎回送っていると味気なく感じるものですから、たまに送るのがポイントです。
以上のように、客に楽しい気持ちのまま帰ってもらうためには、送り出しで色々しかけてみましょう。
悪印象となるしぐさ
効果的なしぐさをたくさん紹介してきましたが、中にはやるべきではないしぐさもあります。
以下のしぐさには気を付けてください。
時計を見ない
接客中に時計を見るしぐさはNGです。
なぜならば、何も言わずに時計を見ると「早く接客時間が終わらないかな」「早く閉店時間が来ないかな」と考えていると捉えられる可能性があり、客との会話に退屈していると思われる可能性があるからです。
客はキャバクラに疑似恋愛を楽しみに来ているのであり、お気に入りのキャバ嬢と仲良くなりたいと思っているのですから、これは大きなマイナスイメージになります。
もし何らかの理由でどうしても時間を確認したいならば、それなりの配慮が必要になります。
決して気づかれないようにそっと時計を見るのが一番良い方法で、灰皿交換などのためにテーブルに手を伸ばしたときに時計を見れば気づかれずに時間を確認することができます。
また、客を納得させられる何らかの理由を付けて堂々と見た方が良いでしょう。
スカートのすそを気にしすぎる
自意識が過剰なキャバ嬢に多いのですが、スカートのすそを気にしてしきりにおろそうとするキャバ嬢がいます。
座り方によってはスカートのすそが上がってしまうことがありますし、または接客にともなう動作によってすそが上がることもあります。
気になって直したくなるのも分かりますが、あまりにも頻度が多くなりすぎると客は「そんなに俺からみられるのが嫌なのか」と思ってしまいます。
すそが気になり、しかもどうしても直したくなるならば、まずはスカートが上がらないような座り方をすべきです。
先輩キャバ嬢に聞けば教えてくれるはずです。
それでも全く上がらないというのは無理な話ですから、少しくらい上がっても気にしないようにし、これ以上はまずいと思ってから直すようにしましょう。
すそを直す頻度を少なくなるようにしてください。