キャバクラの世界では、同伴とアフターは避けては通れないものです。
同伴とアフターをうまく活用できるかどうかが、キャバ嬢としての腕の見せ所です。
ここでは、同伴のテクニックを勉強していきましょう。
同伴の重要性
同伴はみんなににとって好都合
開店時の客入りは、お店が一番頭を痛めるところです。
開店と同時にキャバ嬢の時給は発生しているのですが、お客様がいなければお店としてはその時間帯は赤字になるからです。
また、不思議なもので、お客様は人がいるところに集まってくるものです。
これが「客が客を呼ぶ」という現象です。
開店時から大入りの日は、不思議とラストまで忙しいものです。
逆に、開店時に閑散としている日は、1日中客入りが悪いものです。
そのため、ほとんどの店では同伴を奨励し、同伴したキャバ嬢には同伴ポイント、若しくは1回数千円程度のバックをつけています。
キャバ嬢としては、この制度を活用しない手はありません。
では、お客様の立場で同伴を考えてみましょう。
なぜならば、同伴中はその子を独占できるからです。
お客様としてはお店でお金を払うよりも価値あるものです。
特に、人気があっていつも指名が重なっている子の場合には、その価値も高くなります。
なおかつ私服なので、お店とは雰囲気が違い、プライベートに近い状態でキャバ嬢と接することができます。
このように、同伴はお客様にとってもキャバ嬢にとっても、お店にとっても好都合なのです。
では、なぜお客様は快く同伴をOKしてくれないのでしょうか。
それには、時間的な理由と経済的な理由があります。
時間的な理由
同伴の場合、どこのお店でも入店時間が決められています。
夜8時までに入店しなければならないところ、夜9時までに入店しなければならないところなど、お店によって様々ですが、決められた時間までに食事などを済ませて入店するためには、最低でも入店1時間前には待ち合わせなければなりません。
お客様の立場からすれば、せっかく同伴するのですから、できれば1時間半以上は余裕が欲しいところでしょう。
そうなると、夜8時までに入店のお店なら7時か6時半には待ち合わせをしたいことになります。
つまり、この時間までに仕事を終えて待ち合わせの出来る人でなければ、同伴は難しいと言うことになります。
経済的な理由
また、お客様にも見栄がありますから、多少の無理をしてもいいところへ食事に連れていきたいものです。
女の子から「お寿司が食べたい」と言われれば、断れるお客様は少ないものです。
しかし、経費を使える人であれば別ですが、自分の少ないお小遣いの中から、1人1万円くらいはかかる寿司やなどへ連れて行くのは、とても勇気がいることなのです。
特に、お客様の感覚としては、キャバ嬢との同伴は焼肉、寿司、しゃぶしゃぶなど、最低でも2衛で2万円くらいはかかるというイメージがあります。
なおかつ、同伴の後にはお店でのセット料金もかかるわけですから、どうしても尻ごみしてしまうのです。
1回くらいなら同伴もよいですが、2回、3回と続くと、エッチ目的のお客様は
「これならば、このお金でヘルスかソープに行った方がいい」と言うことになってしまうのです。
たしかに、「せっかくおごってもらうのだから、いいものを食べたい」という気持ちもあるでしょう。
しかし、あなたがプロである以上、高い食事をおごってもらうことではなく、「同伴でポイントを稼ぐ」ことを考えなければなりません。
具体的なおすすめの方法は以下の通りです。
あなたから安いお店を指定する
特に、初めての同伴の場合には注意が必要です。
お客様から「この子はお金がかかる」と思われたら、二度と同伴してもらえないかもしれないからです。
同伴の際のお店選びをお客様に任せてしまうと言うキャバ嬢も多いですが、その場合には、上記の通り男としての見栄もあるため、無理をしてもいいところへ連れて行きたいと思ってしまうものです。
しかし、それがお客様の負担になって、結局は離れて行ってしまったのでは本末転倒です。
そうならないためには、あなたから安いお店を指定してみると言うのが効果的です。
雑誌などで安くて雰囲気の良いお店を探しておき、次のような感じで誘ってみましょう。
こんなお店を見つけたの。二人で○○円くらいでたべられるみたい。行ってみたいんだけどどうかな。
他にも、「おいしいラーメンが食べたい」とか、「オシャレなパスタ屋さん知ってるよ」とか、「焼き魚が食べたい(=安い居酒屋がいい)」と言うのもよいでしょう。
金額的には、二人合わせても5000円くらいまでのお店を目安にします。
あなたの提案に対して「そんなところじゃなくて、もっといい店に行こう」というお客様もいます。
そんなときには、「私はそんな高いお店じゃなくても、庶民的なお店で十分なの」と言っておきましょう。
これならお客様も抵抗なく応じてくれるでしょうし、「お金のかからない子」として好印象を残すことができます。
このような同伴を続けていると、時にはお客様からお金に余裕があるときに、「たまには寿司でも食べに行こう」と言ってくれるものです。
むしろ、お寿司を食べたと思って、そのお金でお店で延長してもらう方が、ポイントが稼げる分得策と言えます。
さらに、実はお客様の方からすると、同伴の時に安い食事をすることで、潜在的に「これはエッチできなくても仕方ないかもな」と心の奥底で覚悟するものです。
男性の側からすれば、高級なお店に連れていくと言うことは、かなりの自信になるからです。
女の子のほうでも、毎回高級店に連れて行ってもらっているうちに、なんとなく申し訳ないなという気持ちや、後ろめたいというような心理が働き、「たまにはしかたないか」といって、体を許すことにもなりかねません。
そういう意味でも、安い店を提案して受け入れてもらうことは、キャバ嬢にとって大切なのです。
経費で落とすお客様の場合
ただし、食事代を経費で落とすお客様の場合には、相手にお店を選ばせて構いません。
なぜならば、一般的にパスタやラーメンで接待はしないものだからです。
経費で落とすとなれば、それなりのお店でなければなりません。
気をつけなければならないのは、お店での支払いは経費で落としていても、同伴の際の食事代は自腹のお客様もいると言うことです。
逆に、普段お店では自腹で支払っている人が、同伴で食事をする際には経費で落とすケースもあります。
この点については、細心の注意を払う必要があります。
なぜならば、通常キャバクラの支払いを経費で落とす際には「接待交際費」という科目になるからです。
一方、食事代は通常「会議費」といった名目でおとす場合が多いのです。
「会議費」には税法上の枠がないため、上限がないのです。
ただし、食事代でも金額が高いと「接待交際費」になります。
目安は一人当たりの金額が5000円を越えるものは「接待交際費」と考えればよいでしょう。
つまり、5000円以内の飲食費を使うことが認められているが、高額な「接待交際費」は認められていない人やその逆の人がいると言うことです。
同伴を幅広くとらえて活用する
同伴と言うと、「食事」と考えてその枠にとらわれているキャバ嬢が非常に多いですが、そればかりとは限りません。
お客様が休みの日であれば、少し早めに待ち合わせて映画を観る、ビリヤードやボーリングをする、ショッピングに付き合ってもらうなど、色々な活用の仕方があります。
ショッピングの場合には、飽くまでも自分でお金を払うことを前提に誘いましょう。
ショッピングに誘われると、普通お客様は「何か買わされるのではないか」と思って尻ごみをしてしまいます。
そのため「自分でお金は払うから、私に似合うのを選んで」という意図を事前にはっきりと伝えておきましょう。
常連のお客様なら、ショッピングの最中に安いネクタイでも買ってあげたりするのも、今後のことを考えると効果的です。
究極の同伴
究極の同伴、と聞いてグッときたのではないでしょうか。
ここでお教えするのは、本当に“究極”の同伴です。
食事等はせず、入店時間にお店の前で待ち合わせる「店前同伴」も、ある意味究極的な同伴と言えます。
しかし、これはよほど親しくなってからか、ポイント制などのキャバクラの仕組みが分かっているお客様にしか通用しません。
これならば入店30分前の待ち合わせで大丈夫です。
お客様はキャバクラでお酒代を払っているわけではなく、飽くまでもキャバ嬢と過ごす時間にお金を払っているのです。
30分でも長く一緒にいられるなら、同伴料なんて安いものです。
しかも、安い喫茶店なら2人で1000円もあれば足ります。
同伴の際の注意事項
同伴の際には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
食事の後にお店に来てくれる約束をする
食事だけして、お店に来ないと言うお客様が結構いるものです。
なかには、同伴入店はせずに、どこかで時間をつぶして後で入店するというへそ曲がりの人もいます。
もちろん、無理強いはできませんが、同伴入店してもらわないことには同伴ポイントもつきません。
何とかお店に来てもらうようにすることが大切です。
お店から徒歩10分圏内の場所で食事をする
せっかく同伴をしても、入店時間に遅刻をしてしまっては何にもなりません。
お店から遠いところで食事をしていると、交通事情によっては遅刻する可能性もあるため、なるべく近場で食事をします。
お客様のクルマには乗らない
キャバクラ初心者のお客様の中には、同伴とホテルを勘違いしている男性もいます。
よほど信頼できるお客様以外は車には絶対のらないようにして、待ち合わせの問いには駐車場に入れてきてもらうようにします。
同伴も仕事であるという意識を持つ
同伴は、私服で周りには店長もスタッフもいない状態なので、気が緩みがちです。
しかし、飽くまでも相手はお客様なのだということを忘れないようにしましょう。
店外ではあっても、もう仕事は始まっているのです。
小さな気配りをしたり、会話にも気をつける必要があります。
「同伴は楽しい」とお客様に思ってもらわなければ、次に誘っても同伴してくれなくなるでしょう。
また、お店でのイメージがいくら良くても、「実際はこんな子だったんだ」とお客様にがっかりされてしまったのではマイナスになってしまいます。
お客様を嫉妬させる言動を控える
キャバクラの仕組みが分かっているお客様でも、他のお客様に対して嫉妬をしてしまうものです。
特に、同伴はお客様がその時間だけでもあなたを独占しているという満足感に浸っている環境です。
そのような中で、ほかのお客様の影を匂わせてはいけません。
また、同伴の最中や入店時にほかのお客様と顔を合わせないように、細心の注意を払う必要があります。
同伴で飲み過ぎない
同伴で食事をすると、どうしてもお酒を飲むケースが多くなります。
お客様は同伴の後に入店をして1時間か2時間で家に帰ることができますが、あなたはまだ5~6時間も仕事をしなければなりません。
どんなにおいしいワインを進められても、酔わない程度にとどめておきましょう。
この後何人ものお客様を接客しなければならないのだということを忘れてはいけません。